よく「あの人は器が小さい人だな」という話を耳にしますが、実際、どのような人のことを指すのでしょうか。たとえば、会社のなかで知らず知らずのうちにそう思われているとしたら、ちょっと悲しいですよね。それが上司という立場の人ならなおさらです。

 では、「器が小さい人」には具体的にどんな特徴があるのでしょう。今回、スタッフが独自にアンケートをとって調べたところ、5つの特徴が見えてきました。

●自分の非を認めない

 問題が起こったとき、喧嘩をしたとき、うまくいかなかったとき、自分の何がいけなかったのか、反省しない人は、「器が小さい人」だと思われているようです。勘違いをして人を責めたり、不用意な発言で人を傷つけてしまったにもかかわらず、謝った方が負けだと意地を張ってしまう人もいるそうですが、そうなると余計にかっこ悪いですね。気をつけたいものです。

●自分の損得だけ考えて行動する

 人を助けたり、手伝ったりというときに、「それって何か得するの?」と考えてしまうのも、「器が小さい人」の特徴とのこと。見返りなど求めず何でもしよう、とまでは言いませんが、とにかく自分の得になることしかしないということでは、器は小さいままということです。また、自分が好きな人にはとことん尽くせても、嫌いな人にはまったく優しくしない、という人もこの部類に入るでしょう。

●人の幸せを喜べない

 人が成功したときに、素直に祝福できないことも器の小さい人の特徴です。他人がうまくいっても、そのことに嫉妬してしまい、おめでとうすら言えないのは、とても悲しいことですよね。でも実は、こういう人たちの大半は、自分に自信が持てていないのだといいます。相手が先に行ってしまい、置いてけぼりにされたと感じているそうです。

●許容範囲が狭い

 誰でも、それを言われたら、あるいはそれをされたら我慢できないという境界線のようなものを持っているのではないでしょうか。その許容範囲があまりにも狭いと、器が小さいと思われてしまうようです。自分の価値観や考え方などから少しでも外れているともうだめだと切り捨てたり、怒ったりするのもこのタイプの特徴です。

●人のミスに厳しすぎる

 仕事でミスをしたときは、指摘されても仕方はありません。しかし、たとえば他愛もない普段の会話の中で、ちょっとした言い間違いをした、あるいは思い違いで答えてしまったことに対して、厳しすぎる人がいますが、そうした人も器が小さい人と思われているそうです。ミスは決していいことではないですが、あまりに完璧を求めすぎると、窮屈に感じるということでしょう。

●「器が小さい人」は自信がない?

 今回、「器が小さい人」の特徴として5つ挙げましたが、みなさんはどう感じましたか。見方を変えると、怒りやすいのは傷つきやすいから、幸せを喜べないのは自分に自信がないから、優しくできないのは相手のことが怖いから、と捉えることもできるのではないでしょうか。そうなると、人から「器が小さい人」と見られているということは、もしかしたらその人自身の弱さや不足感から出てきていることなのかもしれませんね。

 普段は意識していなくても、もしかすると、自分にもあてはまるかもしれません。一度、自分のことも客観視してみてはいかがでしょう。