●都心で見かける「赤い自転車」は何?

 最近、都心で赤い自転車をよく見かけて気になっている方も多いのではないでしょうか。この自転車は、NTTドコモが展開している自転車シェアリングサービスのドコモ・バイクシェアで使われています。2011年4月のサービス開始から着実に利用者を増やし、2019年には全国33エリアで約1万500台を配置しているので、目にする機会が増えているのも当然といえるでしょう。

 このサービスが人気を集めている大きな理由は、サイクルポートと呼ばれる自転車配置場所がたくさんあり、その中から好きな地点を選んで借りることも返すことも可能という点です。つまり、必ず借りたポートに返さなくてはいけないわけではなく、返すポートも自由に選べるということ。これは、必ず借りた場所に返さなくてはいけないレンタサイクルより自由度が高いですよね。

 借りるポートと返すポートが別々だと、借りたいポートに自転車がなかったり、逆に返したいポートに自転車がいっぱいになっていたりしないかと思う方もいるかもしれません。しかし、心配ご無用です。24時間体制で再配置が行われているので、各ポートには常に適切な台数の自転車が置かれるよう配慮されていますよ。

 また、すべての自転車が電動アシストつきという点も人気の理由です。たとえば急坂が多い渋谷区もドコモ・バイクシェアの範囲内なので、利用すれば楽に移動できます。

●利用方法や利用料金は?

 とても便利なドコモ・バイクシェアですが、利用方法が複雑だと手を出しにくいですよね。しかしこちらも心配ご無用です。簡単な登録をすればすぐ使い始められますよ。手順を追って見てみましょう。

 準備:PCかスマホ、ICカード(SUICAやPASMOなど)、クレジットカードを用意します。ドコモユーザーの場合は電話料金と合算できるのでクレジットカードはなくても大丈夫です。

 手順1:PCかスマホでドコモ・バイクシェアのサイトにアクセスし、そこから利用する地域を選んで必要事項を記入します。

 手順2:都度利用の「1回利用」(30分150円〜)、観光に便利な「1日利用」(1日1500円)、通勤通学に便利な「月額利用」(1か月2000円)の中から会員プランを選びます。

 手順3:準備したICカードを会員証として登録します。

 手順4:クレジットカード払いか、ドコモユーザーの場合は電話料金合算かで決済方法を選びます。

 次からはポートにある実際の自転車の操作パネルに移ります。

 手順5:ここまでの作業で会員証登録用のパスコードが届いているので、これを自転車後部の操作パネルに入力し、準備したICカードをかざせば登録完了です。

 また1回利用の場合に限り、QRコード決済アプリのd払いを使えば登録なしですぐに借りられます。支払いはドコモが発行するdポイントも使用できるので、いっそう気軽に利用できますね。

 あとはICカードが鍵代わりになるので、自転車の操作パネルのSTARTボタンを押してICカードをかざせば借りられます。決済はクレジットカードか電話料金合算なので、利用時には現金不要なところも便利ですよね。そして返すときはポートに戻して施錠し、パネルのENTERボタンを押して返却と表示されれば完了です。

●こんなときに使うと便利

 旅行先はもちろん、慣れた街中でも「自転車があると便利だな」と感じる場面はよくあるのではないでしょうか。先にご紹介したドコモ・バイクシェアの3つの会員プランは、それぞれがその希望に応えてくれますよ。具体的なおすすめ利用方法は次のようなものです。

 1回利用:駅やバス停から歩くと微妙に遠いお店や施設は意外と多いもの。ましてや途中に坂道があると徒歩では大変ですよね。そんなときに電動アシスト自転車で移動できれば快適です。また、六本木周辺など駅の接続によって電車では遠回りになってしまう場所では、自転車のほうがずっと短時間で移動できることもあります。さらに、片道だけ自転車がほしい場合も重宝しますよ。お酒を飲む予定があるときは行きだけ自転車で帰りはタクシーといった感じで気軽に普段使いできます。

 1日利用:観光で1日中あちこちを巡りたいときには1日利用が最適です。自転車なら観光地の景色や空気感を間近で直接感じられますよね。ドコモ・バイクシェアは都心部のサービスというイメージが強いですが、横浜や大阪のほか、システム提携しているエリアには名古屋や沖縄などの観光名所もあり、同じIDで利用できるのが強みです。もちろん、都心部で観光を楽しむ場合にも便利。1日利用に限り有人窓口でもパスを発行できますが、専用ICカード発行手数料500円が別途必要です。

 月額利用:職場・学校まで自転車で通いたい場合は月額利用が便利です。自分の自転車で通うと、たとえば行きは晴れていたのに帰りは雨が降ったときにどうするか悩むところ。そんなときも片道利用が可能なバイクシェアなら問題ないわけです。また、基本は電車利用で駅から職場・学校が遠い場合は自分の自転車を使うことが難しいですよね。しかし、バイクシェアなら駅から目的地までの自転車利用ができるのです。運動不足解消のため、たまに自転車で通いたいという方にもおすすめですよ。

 いろいろなスタイルで利用できるドコモ・バイクシェア。気軽に借りたり返したりできるので、生活の中に取り込んでみてはいかがでしょうか。

<参考サイト>
・NTTドコモ バイクシェアサービス
https://docomo-cycle.jp/
・国土交通省 シェアサイクルに関する現状と課題
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/sharecycle/pdf01/03.pdf