10月21日、アリババの今年のダブルイレブン(11月11日に始まるECセール)の予約販売が始まった。

21日午前0時からのわずか10分間で、ライブコマースの「淘宝直播(Taobao Live)」での取引額が昨年の1日分を超えた。特に人気だったのがコスメ類で、ライブ配信1時間で12の商品の取引額が1億元(約16億円)を超えた。

淘宝直播は近年のアリババでもっとも成功したコンテンツプラットフォームである。昨年のダブルイレブン当日の淘宝直播でのGMV(流通取引総額)は200億元(約3200億円)に達し、年間のユーザーは約4億人、年間GMVは2000億元(約3兆2000億円)となった。今年の淘宝直播は、年間GMV5000億元(約8兆円)を目標に掲げている。

予約販売が幸先の良いスタートを切った理由の一つに、今年のダブルイレブンの開催期間を挙げることができる。予約販売の残代金精算が、例年なら11月11日午前0時からだったのが、今年は「11月1日〜3日」と「11月11日以降」の2回になった。つまり、これまでのダブルイレブンより3日間増えたことになる。11月1日に残代金を精算すれば、その分早く商品を受け取れる。

この変更について、淘宝の蒋凡総裁は2つの理由を挙げた。まず、ユーザー数が昨年より3億以上増え、約8億人になると見られるため、アクセスが集中しすぎないように期間を延ばす必要があったこと。次に、11月11日だけでは、販売者が注文を処理する負担が大きすぎるため、期間を前後2回に分け、出荷、配送などがよりスムーズに行われるようにしたことだ。

また、期間が延びれば、販売者の業績回復にもつながる。蒋氏によると、今回の期間変更には90%以上の販売者が賛成しているという。上半期に行われた「618セール」(6月18日前後のECセール)は、多くの販売者にとってコロナ禍の最中の福音となったが、下半期の国慶節休暇とダブルイレブンは、年間の業績を押し上げる重要なイベントとして、より注目されている。

そうした背景から、今年のダブルイレブンの規模は史上最大となった。約25万のブランド、500万の店舗が参加し、うちオフライン店舗が200万以上だ。割引対象商品は1400万点で、昨年の1.4倍となった。

開催期間や規模の変化のほか、アリペイが生活関連サービスのダブルイレブンイベントをはじめて行うことも決まった。「天猫(Tmall)」では、史上初めて不動産と自動車を対象に、それぞれ合計100億元(約1600億円)規模の奨励金を提供する。5割引の人気車種、100万元(約1600万円)以上割引の住宅といった商品が登場する予定だ。

(翻訳:小六)