Amazonは6月26日に、自動運転スタートアップの米「Zoox」を買収すると発表した。Zooxは買収取引完了後も独立運営を維持するという。Amazonは今回の買収について具体的な金額や詳細を明らかにしていないが、英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』は、買収額は12億ドル(約1280億円)を超えると報じている。同ニュースを受け、米電気自動車(EV)大手テスラCEOのイーロン・マスク氏は、容赦なくTwitterでAmazonのジェフ・ベゾスCEOを「盗作者」と呼んだ。

2019年、テスラは自社製品の製造、在庫、流通、輸送などの各状況を監督するために開発した独自の物流ソフトウェアプラットフォームである「WARP」システムを含む多数の機密情報や技術をテスラから盗んだとして、ZooxとZooxの従業員4人を訴えた。これらの情報を持つことでZooxは重要な研究開発のステップを省略できるとテスラは主張した。金額は公表されていないが、この訴訟でZooxは多額の賠償金を支払った。

Zooxは、グーグル傘下のウェイモ(Waymo)、ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のクルーズ(Cruise)、フォード傘下のアルゴAI(Argo AI)、アマゾン出資のオーロラ(Aurora)」と並んでシリコンバレーの自動運転「ビッグ5」と呼ばれていた。2020年5月初めまでに10億ドル(約1071億円)以上の資金を調達している。だが、新型コロナウイルスの影響で同社は従業員の10%以上となる120人超を解雇する予定だという。