もしも夫がうつになったら……そんなとき、いちばん身近な妻はどう対応したらいい?追い詰めがちなNGワードや、夫を受け入れる神ワードを知っていれば、いざというときも大丈夫!夫をラクにする妻の特徴もご紹介します。

うつの夫にNGな妻


1 夫の言動に巻き込まれすぎる妻

うつ病の夫の態度や言動に左右され、巻き込まれて一喜一憂。しまいには妻まで夫と同様にうつっぽくなって、夫婦そろって受診……は最も避けたい。「私たちどうなっちゃうの?」「私がなんとかしてあげないと」などと不安や過干渉な態度を示すのも、うつの人には大きなストレスとなるのでNG。

2 夫を責める妻

夫がうつ病になると必然的に妻の負担が増え、「いつまでダラダラしてるつもり?」「子どもの面倒もみないで」と、夫を責めたくなるもの。ですが、そのような言葉は夫をさらに追い詰め、回復を遅らせるだけ。「このつらい状況は必ず終わる」と信じて、あなたの本音を夫にぶちまけるのはぐっとこらえましょう。

うつの夫へのNGワード

「自分を責めてしまう」という特徴があるうつ。妻が「よかれ」と思ってかける、または口をついて出るこんな言葉は、うつの夫をかえって追い詰めてしまいます。

「頑張ってね!」
── 夫の心の声 ──精いっぱい頑張ってきたし……。もうこれ以上頑張れねーよ。

「早く元気になってね」
── 夫の心の声 ──早く元気にならないとダメなのかな……?

「どうしよう、どうしよう……」
── 夫の心の声 ──俺が言いたいよ。

「みんなあなたがよくなるのを待ってるよ」
── 夫の心の声 ──俺のことは構わないでほしい……。

「うつになるなんて。何が悪かったの?」
── 夫の心の声 ──俺が知りたいよ。

うつの夫をラクにする妻


1 どーんと構えている妻

気をつかわれすぎると、うつ病の人はかえってつらくなるもの。千の言葉をかけるより、接し方を変えるほうが大きな支えになることが多いです。まずは妻がどーんと構えること。夫が焦っている気配を感じたら笑顔で「大丈夫!」と言って、気持ちを静めてあげましょう。

2 仕事を持っている妻


夫がうつ病で休職したときにまず気になるのは収入の確保。そんなとき妻が少しでも仕事をしていることは、夫の心の負担を軽くします。専業主婦の場合、夫婦でずっと家にいると追い詰められてしまうことも……。夫の休職を機に短時間でもいいので仕事を始めてみて。

3 自分の気分転換を大切にする妻

今抱えているもやもやを友達に話したり、趣味に没頭したり、体を動かしたり……自分は今うつ病だけれど妻はうまく気分転換できている、と感じると、夫は安心します。妻自身がストレスをためずに過ごすことが、夫の回復にとってもプラスに働きます。

うつの夫への神ワード

休むことを肯定し、必ずよくなると伝えることが最重要。話をすることを強要するのではなく、話したくなったらいつでも受け入れるよ、という意思表示も夫をラクにします。

「大丈夫!」
神ワードの横綱。夫にかけるだけでなく、自分に対しても有効な言葉です。「大丈夫」は口ぐせにしましょう。

「これまで頑張ってきたんだから、今は『人生の夏休み』だよ」
休むことに罪悪感を持つのも、うつの人の特徴。休むことを正当化してあげて。

「必ずよくなるよ」
この状況は永遠ではなく今だけ、ということを伝えましょう。

「話したくなったら、いつでも聞くよ」
話すことを強要するのは逆効果。「あなたの気が向いたら」が重要ポイント。

<教えてくれた人>
大美賀直子さん
メンタルケア・コンサルタント。「こころと人生と人間関係」のベストバランスを提案するメンタルケア・コンサルタント。精神保健福祉士、公認心理師。All Aboutでは「ストレス」ガイドを2002年より務め、現在まで500本以上の記事を執筆している。

参照:『サンキュ!』2020年5月号「もしも、うちの夫がうつになったら……?」より。掲載している情報は2020年3月現在のものです。取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部