大学時代に映画研究会にいた4人の男たちが20年ぶりに、ヒロインを演じたマドンナの美里と再会。彼女が「今の私にはヤウンペが必要で、今一番欲しいものはヤウンペ」と話したことをきっかけに「ヤウンペ」を探し出すことを決意! とはいえ「ヤウンペってなんだ?」となり、40歳を過ぎても未だに独身の4人は美里のために我先にとヤウンペに迫る! というドタバタコメディ。

 キラキラ映画で、若い俳優が主演の映画ばかりが目立つこのご時世、池内博之、宮川大輔、松尾諭、池田鉄洋という個性派俳優4人の“おっさん”がドタバタと頑張る姿は本当に愛らしくて、めちゃくちゃに笑える! 4人全員が、芸達者な俳優ばかりで、皆さんお芝居の<間>が絶妙なのです。コメディってこの<間>が少しでも滑ると全然面白くないのですが、芸人として笑いの間を完全に分かっている宮川の芝居はとにかく面白く、彼が作り出す間に完璧に乗っかってくる3人の俳優たちはベテラン勢ならでは。日本でアメリカの様なスラップスティックコメディを作ることって本当に難しいと日頃から思っているのですが、このキャストでならばベン・スティラー的な中年オヤジコメディができることを証明してくれました。

 毎日嫌なニュースばかり流れて、つい暗い気持ちになってしまいますが、そんな時に大事なのはこの映画の様なバカバカしさ満載のコメディだと思います。かつて、昭和の映画館ではこういう大衆的な喜劇がたくさんかけられていて、お客さんみんながゲラゲラ笑っていたはず。くだらないけれど、お腹が痛くなるほど笑わせてもらって、少しの間だけ日常を忘れてはいかがでしょう?★★★★☆(森田真帆)

11月20日から全国順次公開

監督:宮脇亮

出演:池内博之、宮川大輔、池田鉄洋、松尾諭