河野外相の回答拒否「ばかげた子どもの遊び」 ロ・メディアが論評

河野外相の回答拒否「ばかげた子どもの遊び」 ロ・メディアが論評

 日本とロシアの北方領土交渉について、河野太郎外相が記者会見で、コメントや説明に一切応じず関連する四つの質問を受けるたびに「次の質問どうぞ」と、無視したとのニュースはロシアでも伝えられたが、通信社「レグヌム」は11日、河野外相の対応などについて「ばかげた子どもの遊び」にたとえる論評を掲載した。 

 北方領土問題に対する強硬な立場で知られるアナトリー・コーシキン・ロシア東洋大学教授の寄稿で、論評は北方領土問題を巡り、日ロ双方の高官の発言で、立場の食い違いが目立ってきていると指摘。 

 様々な状況から、プーチン大統領と安倍晋三首相が少なくとも2人だけの会談では、1956年の日ロ共同宣言に基づく2島引き渡しについて議論したのは明白であるにもかかわらず、ロシア極東開発を統括するトルトネフ副首相が「島の引き渡しについて一度も議論されていない。協議しているのは、共同経済活動についてだ」と述べたことを紹介した。 

 また、日ロ双方で調整が進められている北方領土での共同経済活動についても、ウシャコフ大統領補佐官がロシアの法律の下で行われることで双方が合意したと言明したのに対し、安倍首相側は「(双方の法的立場を害さない)特別な制度」を検討することで合意したと主張するなど、日ロ間に食い違いがあることも強調。

 さらに、ラブロフ外相が平和条約締結交渉について、第2次大戦の結果を認めることが絶対的な条件として北方領土はロシア領と日本が認めることが交渉の前提となるとの強硬姿勢を示した一方、日本側にはラブロフ氏の主張を受け入れる兆候は全くないとも述べた。 

 その上で、ラブロフ氏の発言へのコメントを求められた河野外相が回答を拒否したことも含め「ロ日双方が21世紀における廃れた『秘密外交』の犠牲者になりつつある。ばかげた子どもの遊び『白黒を言わないで、はいもいいえも言わないで』が続いている」と論評した。この遊びは、一方が「舞踏会に行くの?」と尋ねた後、相手がドレスの色などについて「白や黒」を言ったり、「はい」や「いいえ」で答えたりすると負けになるロシアの子どもの言葉遊びだ。 (共同通信=太田清)


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