兵庫県洲本市で5人を殺害した罪に問われた被告の男が、1審の死刑判決を破棄して、無期懲役に減刑した2審判決を不服として最高裁に上告したことがわかりました。

平野達彦被告(45)は2015年、洲本市で男女5人を殺害した罪などに問われ、1審の裁判員裁判では死刑を言い渡されていました。一方、2審の大阪高裁は精神鑑定をやり直した結果、平野被告が犯行当時「妄想性障害による心神耗弱状態だった」として1審の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡していました。この2審判決を受け、大阪高検は「適法な上告理由を見いだせなかった」として最高裁への上告を断念していましたが、平野被告本人と弁護側は判決内容を不服として、今月10日付で最高裁に上告していたことがわかりました。検察側が上告していないため、法律上、2審の無期懲役刑より重い刑が言い渡されることはなく、死刑判決の可能性はなくなりました。