感染が広がり、苦境にたたされる関西。その中でピンチをチャンスに変えようと動き出した会社があります。その会社とは。

マスク不足解消に一役。ふくさ屋が布製マスクを製造。

「こんにちは、お待たせしました」(「清原」清原大晶社長)
「ありがとうございます。いよいよ出来ましたね」(ホテル「セトレマリーナびわ湖」波田裕明ゼネラルマネージャー)

3月中旬、マスク不足に悩むホテルに届けられたマスク。市販の物とは違う、手作りの布製です。滋賀県守山市にある「清原」という会社が作りました。

「フロントの方がつけているのは『清原』の布マスク。見た目にもお客さんに好評のようです」(ABCテレビ・山田由彩記者)

「すごく肌触りがよくて、見た目も高級感がありますし、スタッフからも買っていただけてよかったです、と言ってもらえてます」(布製マスクを購入したホテル「セトレマリーナびわ湖」波田裕明ゼネラルマネージャー)

ポリエステルのメッシュ素材を使った布製マスク、手洗いして繰り返し使えるのが特長です。

実はこのマスクを作った「清原」という会社。普段は祝儀袋や香典袋を包む際に使用する「ふくさ」を製造・販売している会社です。日本で新型コロナウイルスの感染が広がり、マスク不足が叫ばれるようになった2月末から、マスクの製造・販売に乗り出しました。

「一連の新型コロナウイルスの影響でマスクが不足しているという報道を受けて、私たちも社業(ふくさ製造)を通じて何か社会貢献できないかと思っていたところ、『縫製力』というのがうちの強みなので、それを生かしてマスクができないか、と社内で持ちかけました」(「清原」清原大晶社長)

ふくさとマスク。用途は全く違うものの、独自の裁縫技術を生かした布製マスクは1個1500円。手作りのため、作れるのは1日200個程度ですが、マスク不足に悩む会社やホテルからの問い合わせが相次ぎ、これまでに約800個が販売されたといいます。

「定番商品(ふくさ)がいずれも(式典などイベントの)自粛で動きが鈍いと感じています。私が経験する中で一番危機的な状況かと思っています。それをぐっと我慢するのも大事ですけれども、こういう時期こそ『何かしないといけない』という危機感とやる気がありますので、それを今のうちにチャンスと捉えてやっていきたいと思っています」(「清原」清原大晶社長)