4月から好評放送中の春アニメ「イエスタデイをうたって」。漫画家・冬目景による独特なタッチのイラストと、男女の心を繊細に描くストーリーのアニメ化に、原作ファンを中心に日増しに注目度を上げている。自身も原作の大ファンである藤原佳幸監督が、第6話の放送を記念した独占手記を寄せた。

▶映像:あだ名は“破壊王”柚原登場!「イエスタデイをうたって」#6

<藤原佳幸監督:独占手記>

 6話は柚原回です。柚原に振り回され変化してく人間模様を描いています。

 この回は陸生に対してヘイトがたまりそうな話ですが、人間的に未成熟な方が魅力的に感じています。柚原に振り回される陸生は描いていて楽しかったです。

 自分の意志で動いて周りを振りまわしているにも関わらず魅力的なキャラクターと、周りに振り回されて被害を受けているのに怒られるキャラクターの差は、心の罪に対して誠実ではないからが発端であるのだと。

 自分の罪に対して、言いわけをしたくなる弱い人間の心はとても共感できますが、それに対しての陸生の出した答えも煮え切れず、それについても更にヘイトを稼ぐという無間地獄。

 陸生のうまくいかないときは何をしてもダメというなかで、一服の清涼剤は木ノ下「怒ってくれるだけいいじゃねーか」という達観した大人な発言ではないでしょうか、、、まさに地獄に仏。

 制作者としては相対的に周りの株が上がっていく陸生の存在に、魅力的だと思います。
次回は、陸生に対してどっちつかずの態度を示していた品子が、柚原の発言でどう変わっていくかを描いていきます。少しずつ変化していく人間関係に乞うご期待!!

◆作品情報「イエスタデイをうたって」とは

 1998年よりビジネスジャンプ〜グランドジャンプ(集英社)で連載、2015年に完結した漫画家・冬目景による漫画作品。コミックスはシリーズ累計140万部を突破。現在も多くのファンに愛されている。

◆ストーリー

 大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている”リクオ”。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女―“ハル”が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生“品子”が東京に戻ってきたことを知る。

※品子のしなは木へんに品が正式表記
(C)冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会