中国・武漢で発生している肺炎の原因とみられる「新型コロナウイルス」が日本国内で初めて確認された。関係者によると、15日までに中国の武漢から日本に入国した30代の男性が肺炎の症状を訴え、その後、国立感染症研究所のウイルス検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。

 厚生労働者によると、男性は武漢の海鮮市場には立ち寄っていないものの、詳細不明の肺炎患者と濃厚な接触があった可能性があるという。一方で、持続的な人から人への感染の明らかな証拠はなく、武漢から帰国・入国した際、咳や発熱などの症状がある場合には速やかに医療機関を受診し、武漢に滞在歴があることを申告するよう求めている。

 感染のリスクについて、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「まだ情報が少ないので明快なお答えはできないが、『SARS(重症急性呼吸器症候群)』『MERS(中東呼吸器症候群)』はあっという間に広まった。死亡率もSARSが10%近く、MARSはそれ以上高かった。一方で、今回の新型ウイルスは年末から始まって発症は現状50人前後。夫婦間での発症は認められているかもしれないが、パンデミックに広がっているわけではない。そういう点では、空気感染の可能性は恐らく低いのではないか。飛沫感染した可能性が高く、濃厚接触しない限りはそう伝染らないと思われる」との見方を示す。

 「濃厚接触」とは、同居する家族や同じ職場に長時間いる場合を指し、電車ですれ違うようなものは当てはまらないという。一方で、咳やくしゃみの飛沫が及ぶ1〜2メートルの範囲は濃厚接触に近いということだ。大谷院長は「飛沫感染・接触感染の可能性は出てきているので、多くの人が触るようなつり革・手すりは注意するべき。マスクを付ける、アルコール消毒をするなど、通常の感染対策をまずは徹底すること」と促した。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)