【AFP=時事】米ナショナル・フットボール・リーグの元スター選手で、膝つき抗議を主導したとしてドナルド・トランプ米大統領との対立を引き起こしたコリン・キャパニックが13日、年内に自伝を出版すると発表した。

 サンフランシスコ・フォーティナイナーズの元QBであるキャパニックは、自身が設立した出版社から自伝を出版することになった。また米小売り・IT大手アマゾン・ドットコムのオーディオブック「オーディブル」でも販売を行う。その目的は、「未来の世代に力を与える黒、もしくは褐色人種の声を高める」ためとしている。

 キャパニックは2016年のプレシーズンゲームで、警察の暴力や社会的不正に抗議して試合前の国歌演奏で起立することを拒否。物議を醸したこの抗議には他の選手も加わったものの、トランプ大統領が膝をついて国家や国旗を侮辱した選手はリーグから解雇されるべきだと宣言し、2017年までにはほとんど下火になった。

 この問題が国中を巻き込む騒動に発展する中、2017年にフォーティーナイナーズとの契約をオプトアウトしたキャパニックは、この膝つき抗議をめぐって獲得に名乗り出るチームが得られないまま、NFLでの仕事が見つけられずにいる。同年には各チームが共謀して自分を不当に扱っているとしてNFLを提訴したが、2019年に和解が成立して訴えを取り下げた。

 キャパニックは書籍の出版について、「自分の抗議行動は、長年の思考と経験、学んだことや学ばなかったことの積み重ねだ」とすると、「自分の進化の物語と、組織的な圧制に抗議するきっかけとなった出来事を伝え、人々が行動を起こす刺激になることを望んでいる」と語った。 【翻訳編集】AFPBB News