【AFP=時事】米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースのコディ・ベリンジャー外野手は14日、2017年ワールドシリーズでサイン盗みに関与したと謝罪したヒューストン・アストロズの選手を批判した。

 現在24歳のベリンジャーは、球界を揺るがせているサイン盗みスキャンダルについて、前日にアストロズの主力選手が後悔の念を示す謝罪会見を行ったことを受けて、同球団が2017年のワールドシリーズでドジャースから優勝を「盗んだ」と不満をぶちまけた。

 また、同シーズンのア・リーグ最優秀選手に関しても、アストロズのホセ・アルトゥーベ二塁手が不正な方法で、ニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジから奪ったと指摘した。

 MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは、この問題でアストロズに罰金500万ドル(約5億5000万円)、当時の指揮官であるA.J.ヒンチ監督とジェフ・ルーノウゼネラルマネジャーに1年間の職務停止処分を言い渡した。両者はその後、チームから解雇された。

 昨季のナ・リーグMVPに選出されたベリンジャーは、アストロズが行った公式の謝罪と、同球団に対するMLBの処分のどちらにも不満を抱いているという態度を明確にし、「あんな謝罪はどうでもいい」とすると、「(アストロズのオーナーである)ジム・クレーン氏(の謝罪)も物足りない」「彼らを免責にしたコミッショナーの処分も物足りない。彼らは3年間もズルをしていたんだ」と話した。

 2017年のワールドシリーズでアストロズに敗れた際もドジャースの一員だったベリンジャーはまた、ベネズエラ出身のアルトゥーベが不正な方法で数字を稼ぎ、2017年のア・リーグMVPを奪い取ったと確信しており、「認識されていないのは、アルトゥーベが2017年にジャッジからMVPを盗んだことだ」「僕らから優勝リングを盗んだことは誰もが知っている」と主張した。

 同選手はさらに、アルトゥーベを含むアストロズの一部選手が相手投手の球種を知らせる有線のブザーをつけていたとも訴えている。MLBの調査では、アストロズがブザーを使用していた証拠は何も見つからず、アルトゥーベらもこの疑惑を否定している。

 しかしながら、一連の疑惑に拍車をかけたのは、昨シーズンのア・リーグ優勝決定シリーズでアルトゥーベがヤンキースの守護神アロルディス・チャップマンからサヨナラ本塁打を放ち、アストロズのワールドシリーズ進出を決めた際の映像だった。このとき同選手はチームメートに対して、(サヨナラ勝ちの場面でよく見られている)ユニホームをはぎ取る行為をしないようにはっきりと口にした後、着替えるために通路に急ぐ姿が確認されていた。

 ベリンジャーは、「アロルディス・チャップマンからサヨナラ本塁打を放ってチームをワールドシリーズに導いた後、『ユニホームをはぎ取るな』と言ったかと思えば通路に消えて着替えを済ませ、すぐに出てきてインタビューに答える人間なんて知らない。自分にとっては信じられないことだ」と語った。 【翻訳編集】AFPBB News