【AFP=時事】イタリア上院は12日、反移民を掲げる極右政党「同盟」の党首、マッテオ・サルビーニ上院議員の免責特権の剥奪を賛成多数で可決した。これにより、サルビーニ氏は裁判で違法に移民を海上で拘束した罪に問われる見通し。

 サルビーニ氏は副首相兼内相だった昨年7月、救助された難民116人に対して沿岸警備隊の船を下りる許可を与えることを拒否。これを受け、シチリアの裁判所が同氏を裁判にかけるべきだと勧告していた。

 難民らは、フランスやドイツなど欧州5か国が受け入れの分担方法で合意するまでのおよそ一週間、不健康な環境で過ごすことを余儀なくされた。

 イタリアでは免責特権が無効にされない限り、在職時の行為によって閣僚を裁判にかけることはできない。

 イタリア上院はサルビーニ氏の免責特権を剥奪することについて決を採り、賛成152票、反対76票で可決。これにより、司法当局が同氏を職権乱用と不法拘束の罪で起訴する道が開けた。

 サルビーニ氏は裁判で有罪判決を受けた場合、最長15年の禁錮刑が科され、公職に就くこともできなくなる可能性がある。

 採決後、サルビーニ氏は「私はイタリアを守ってきた。わが国の司法制度には全幅の信頼を置いている」と述べた。 【翻訳編集】AFPBB News