【AFP=時事】アフリカ中西部チャド湖の軍事基地で、ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」がチャド軍と7時間にわたり交戦し、チャド軍の兵士92人を殺害した。

 チャドのイドリス・デビ大統領は国営テレビを通じて、24日に戦闘現場を訪れ、亡くなった兵士92人を追悼したと発表。これほど多くの自国兵を失ったのはこれが初めてだと述べた。

 戦闘は23日早朝にチャド西部ラク州ボマで発生。チャドの他、カメルーン、ニジェール、ナイジェリアにまたがり、広大な湿地が広がるチャド湖周辺地域で、ボコ・ハラムは勢力を拡大させている。

 ボコ・ハラムは2009年にナイジェリアで反政府活動を開始し、その後同国東に位置する近隣諸国へも襲撃を拡大していった。

 複数の軍関係者はAFPに対し、ボマでの兵士に対する攻撃は少なくとも7時間に及び、増援部隊も身動きが取れなくなり攻撃の標的になったと語った。

 ある軍関係者によると、ボコ・ハラムは装甲車両を含めた複数の軍用車両を破壊し、チャド軍から奪った武器を高速モーターボートで持ち去った。また、軍への襲撃は前触れもなく午前5時に開始されたという。

 ボコ・ハラムはここ数か月間、チャド湖の広大な地形を活用して同湖に浮かぶ島々での攻撃を激化させている。

 国連によれば、ボコ・ハラムの反政府活動が始まって以降、ナイジェリア北部では3万6000人が殺害され、200万人近くが家を追われている。 【翻訳編集】AFPBB News