【AFP=時事】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、死者や経済の崩壊、ロックダウン(都市封鎖)などの悪いニュースの波が押し寄せている。しかし、目を凝らしてみると、いくつかの明るい側面に気付くかもしれない。

■手を洗おう!

 新型コロナウイルスの流行当初から、医療専門家たちのメッセージは明確だった──「手を洗おう」

 著名人や政治家が正しい手の洗い方を実演し、店舗では手の消毒液が飛ぶように売れた。

 普段よりも衛生状態に気を使うようになったことは、日本などの少なくとも一部の国々で効果を発揮しているようにみえる。日本ではインフルエンザ患者数の大幅な減少傾向がみられている。

■二酸化炭素排出量の抑制

 工場閉鎖や移動制限、需要の減退は経済崩壊を導くが、環境にとってはすべてが悪いニュースではない。

 フィンランドの研究機関「センター・フォー・リサーチ・オン・エナジー・アンド・クリーンエア」によると、3月1日までの4週間で、中国のCO2排出量は前年同期比で2億トン減少した。

 汚染度の高い産業である航空業も事実上の一時停止状態にあり、短期間ではあるがCO2排出量の削減を達成している。

 いつもは観光客を乗せたボートであふれかえるイタリア・ベネチアの運河の水がきれいになったことなど、他にも環境面で良い影響があった。

 しかし残念ながら専門家らは、この現象は長続きしないとみている。新型コロナウイルスの危機が終われば、各国は失った時間を取り戻そうと経済活動をさらに活発化させ、経済成長を回復させる競争の中で気候変動への関心は脇に追いやられる可能性が高いという。

■センザンコウを救え
 
 新型コロナウイルスの感染源はいまだ不明だが、初期の追跡では、多様な生きた野生動物が消費目的で取引されていた中国・武漢市の市場に焦点が置かれていた。

 コウモリや絶滅が危惧されているセンザンコウを含めた多数の動物が、新型コロナウイルスの感染拡大に関わった可能性があるとみられている。

 その結果、中国は2月に野生動物の取引と消費を即時「包括的」に禁止すると発表。動物保護団体はこれを歓迎した。

■離れ離れ、でも、より近くに

 感染拡大を遅らせることを目的とした厳しい封鎖措置による最も難しい側面の一つは、孤独だ。家族や友人たちは数週間、あるいは数か月間、離れ離れの状態に耐えることを余儀なくされている。

 一方、この状況下で共同体意識も生まれており、家族の安否確認や友人への連絡をより積極的に行っている人たちもいる。 【翻訳編集】AFPBB News