【AFP=時事】オーストラリア内陸部に広がるアウトバックと呼ばれる荒野の一部を同国ニューサウスウェールズ州政府が買い取り、国立公園とすることが決定した。絶滅の危機にひんする生物種の保護が目的で、環境保護団体らが歓迎している。

 ニューサウスウェールズ州政府が購入するナリエアラ・ステーションと呼ばれる区画の面積は1534平方キロで、英国の首都ロンドンと同程度の広さ。同州のマット・キーン環境相によれば、オーストラリアの州政府が国立公園のために購入する土地としては過去最大規模となる。

 キーン氏は、ナリエアラ・ステーションには「現在のニューサウスウェールズ州の国立公園では見ることのできない」氾濫原や湿地帯といった景観が存在すると述べ、「絶滅の危機にひんする動植物にとって大切な安全地帯であり、25の絶滅危惧種が生息する」と説明した。特に「ニューサウスウェールズ州の重要な動植物生息地の90%がナリエアラに位置し、国内で絶滅の危機にあるマミジロセスジムシクイ(鳥)の繁殖地でもある」という。

 またナリエアラ・ステーションでは先住民アボリジニの遺物、道具、石組みなどが発見されており、国立公園の名称は先住民による評議会「アボリジナル・ランド・カウンシル」に決めてもらいたいとキーン氏は述べた。 【翻訳編集】AFPBB News