熊楠愛読の今昔物語集を電子化 可搬型スキャナー利用

熊楠愛読の今昔物語集を電子化 可搬型スキャナー利用

 人間文化研究機構「国文学研究資料館(国文研)」(東京都)とコンピューター関連メーカー「PFU」(石川県)は、南方熊楠が研究に利用した闘鶏神社(和歌山県田辺市東陽)所蔵の今昔物語集を電子化した。5日に田辺市内で研究成果の報告会がある。

 熊楠が閲覧した図書をノートに書き写した「田辺抜書」の第1冊に引用している今昔物語集は、闘鶏神社の所蔵の写本と確認されている。5冊現存する。

 国文研によると、古典籍の電子化は(1)取り扱いの専門性が高く、生産性が低い(2)日本各地に点在し、持ち出せないことが多い―の二つの課題がある。国文研とPFUは今回初めて、可搬型のスキャナーを持ち込み、5冊分計211イメージを約2時間で電子化した。作業を大幅に効率化できたという。

 研究報告会は5日午後1時半から、田辺市東陽の文化交流センター「たなべる」2階である南方熊楠研究会のシンポジウムである。

 シンポジウムの問い合わせは南方熊楠顕彰館(0739・26・9909)へ。

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