ミカンの生育に遅れ 和歌山県南部、夏場の少雨が影響

 和歌山県の田辺・西牟婁地方で産出される本年度産温州ミカンは平年よりやや小さく、現状では糖度は高いものの、酸の抜けが遅れている。このため極早生品種の収穫は平年より遅くなりそうだ。夏場の少雨が影響したとみられ、JA紀南や農家はさらなる雨を期待している。

 JA紀南指導部によると、本年度は花の数が少なかった上に5月中旬以降の気温が高く、少雨も重なって生理落果が多く、着果数が少なくなった。着果数が少ないと通常なら実太りが進むが、梅雨から夏場にかけて雨が少なく、実太りが平年よりやや遅れている。

 糖度は昨年度並みで平年より高いが、酸の抜けが遅れ、酸度は昨年度や平年と比べて高い状態だという。

 このため農家らは、畑に設置したスプリンクラーを使ったり、トラックに水槽を積んで散水したりするなどしているが、対策が行き届く農地は限定される。今月5日から雨が降り始めたが、作柄に影響する今月中にもう少し雨が欲しいという。

 JA紀南みかん部会長の小谷真一さん(48)=田辺市稲成町=は「今年は実太りも酸の抜けも遅れているが、糖度が高く、おいしいミカンができると思う。今後の雨で実太りが進むのを期待したい」と話す。

 現段階での生産量の予想は極早生が3138トン(平年比90・4%、昨年度比91・7%)、早生が5965トン(平年比86・4%、昨年度比90・8%)となっている。

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