2020年6月末現在の和歌山県内の労働組合員は5万4265人で、前年より5230人(10・7%)増えたことが県のまとめで分かった。4万9千人台が続いてきた中での急増で、パートタイム労働者の加入が増えたのが大きく影響した。一方、組合数は8組合減少し、少なくとも1965年以降最少の439組合となった。

 県が公表した「労働組合基礎調査」によると、組合員数は1974年の9万6171人をピークに減少傾向。2011年に5万人を切り、13年からは4万9千人台を横ばい。19年には65年以降最少の4万9035人になっていた。しかし、20年に急増。1年間の増加人数は最大となった。
 特にパートタイム労働者の増加が顕著。近年は3千人前後で推移していたが、前年の2888人から4450人増え、7338人となった。県によると、パートタイム労働者の処遇改善の動きが活発になる中、組合が加入を拡大させているためという。
 これにより、近年は低下傾向にあった「推定組織率」は、前年より2ポイント上がり15・7%となった。
 県内主要団体は、連合和歌山が3万5831人(185組合)、次いで県地方労働組合評議会6868人(110組合)。その他が5978人(82組合)、無加盟が5588人(62組合)となっている。
 組合員の産業別では、製造業が19・82%、公務が17・22%、卸売・小売業が16・38%と多く、金融・保険業9・09%、医療・福祉8・69%、運輸・郵便業7・87%などと続いた。
 地域別では和歌山市が県内の6割超を占める3万5579人で、前年より5515人(18・3%)増加した。ほかの地域では微増か減少。田辺・西牟婁は4477人(4・0%減)、新宮・東牟婁は1923人(1・6%増)、御坊・日高は2717人(1・2%減)だった。
 組合数は1990年の641組合が最多で、以降は減少傾向が続いている。