和歌山県古座川町高池で津波避難施設の建設工事が着々と進んでいる。3月下旬に建物が完成する予定でその後、駐車場のアスファルト舗装、周囲のフェンス設置、排水溝などの工事をする計画。供用開始時期は未定。
 県道高瀬古座停車場線沿いに建設されており、鉄筋コンクリート2階建て。敷地面積1187平方メートル、延べ床面積548・32平方メートル。地面からの高さは屋上が8・4メートル、2階の床が4・6メートル。1階に洋室、ホール、調理室、男女別と多目的のトイレなど、260人が避難できる2階には会議室、和室、湯沸室、男女トイレなどがある。定員13人のエレベーター、自家発電設備を設置。駐車場は19台分確保していて、平時は集会所などとしても活用できる。事業費は約2億6千万円。
 古座川沿いにある同町は海に面していないが、高池地区は町内の最下流部にあり、県のシミュレーションでは南海トラフ巨大地震で最大3・4メートルの津波浸水が想定されている。近くに山への避難路はあるが、高齢者が多く避難が困難なケースが考えられる上に、地震で山が崩れる危険性もあるため、地域住民から避難所を建設してほしいと要望が寄せられていた。
 高池地区は、2011年9月の紀伊半島大水害で、古座川の氾濫により多くの床上床下浸水被害があった。高池下部の塩﨑貴之区長(65)は「地区の中心部に避難施設ができることは大変心強い。安心して避難できる」と話した。