和歌山県みなべ町の梅の里観梅協会(中西久夫会長)は11日、同町晩稲の南部梅林にある、梅の先覚者・内中源蔵(1865〜1946)の頌徳碑前で「梅まつり・梅供養」を営んだ。参列者が、先人に感謝するとともに、梅産業や地域を発展させていくことを誓った。
 内中源蔵は同町の熊岡にある扇山を開墾して梅の木を植え、品質改良や加工、販路の拡張にも尽力した。毎年、2月11日に梅まつりを開き、その遺徳をたたえている。
 あいさつで中西会長は「地域が世界農業遺産に認定されたことは、梅産業はもとより里山を育むすべての命のつながりを評価されたもの。誇りと自覚を持って次世代につなげていかなければならない。この文化を守るため、私たちは力を合わせて問題解決に取り組み、より大きく発展させなければならない」と話した。
 小谷芳正町長も梅とゆかりのある元号の令和に触れ「令和の時代は、みなべの時代とPRしている」と言い、新たな梅商品への期待を込めるとともに、梅の機能性の研究にも取り組み、産地の発展に努めていく思いを述べた。
 続いて、地元の光明寺の和田教学住職が読経する中、地元選出の県議や町議、梅生産者ら参列者が碑前で焼香をした。

 南部梅林にある梅林公園ではこの日「みなべ味わい祭り」があり、多くの観梅客が梅料理や目刺し、梅酒、梅ジュースの試食、試飲を楽しむなどにぎわった。
 梅料理研究会は前日から準備した鶏の梅唐揚げや梅マヨポテトサラダ、梅ジュースかんなど8品を提供した。順番待ちの長い列ができた。岩本直子会長は「梅が苦手な人もおいしく食べてもらえるように、梅の味をマイルドにしている」と話した。町内の家族連れは「梅干しを食べたことがない子どもも食べている。酸っぱくないけど、ちゃんと梅の味があっておいしい」と味わっていた。