和歌山県の串本町議会は25日、町議会議員の定数を現在の15から13に削減する条例の一部改正案を賛成多数で可決した。来年4月に予定されている町議選から施行する。
 町議会3月定例会の最終日に議会発案で提出された。昨年4月の県議選への出馬に際し町議2人が辞職したため、現在の議員数は欠員2人の13人になっている。
 議案を提出した寺町忠議員(無)は、現在の町の人口(2月末現在1万5762人)を考慮すると、削減は妥当で今後、議員のなり手不足や無投票も予想される中、少しでも議員報酬を上げて若い人が立候補できる環境を整えていかねばならないと理解を求めた。
 討論で仲江孝丸議員(共産)は、過去を振り返ってみると定数削減で議員の守備範囲が広くなり、議員活動が後退していると指摘。定数を削減すると人口の多い地域を地盤とする議員がより有利になり、人口が少ない地域が地盤の議員や新人議員がより不利になると反対した。
 鈴木幸夫議員(無)と島野靖議員(無)は、県内の他の市町村の議員定数と比較しても削減は妥当と賛成した。
 清水健太郎議員(無)は、議員定数を減らすことで結果的に不幸になるのは町民であると述べ「私は議員をもっと増やすべきだと思う。この場で決めてしまえば(町民の)議会への関心が下がり、ますます政治離れが進む」と反対した。
 結城力議長を除く12人で採決を取り、川勝昇議員(無)、漆畑繁生議員(無)、仲江議員、清水議員の4人以外の8人が賛成した。