世界遺産の熊野古道が通る山里、和歌山県田辺市中辺路町近露にあるサクラの名木・野長瀬家のシダレザクラ(市指定天然記念物)の花が見頃を迎えた。
 樹齢約290年といわれ、樹高は約8メートル。枝は幅10メートルほどまで広がって垂れ下がり、淡いピンク色をした花を咲かせている。
 木のそばで陶器や古物などを扱う店「山形屋」を営む前静さん(64)=中辺路町野中=によると、22日ごろにちらほらと咲き始め、紀南各地で最高気温が4月中旬から5月上旬並みとなった26日には、一気に八分咲きとなった。
 前さんは「年々枝が少なくなってきたと感じるので心配だが、今年もけなげに、かわいらしい花を咲かせてくれてうれしい。これから雨が続くようだが、できるだけ長くもってほしい」と話していた。