新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が続く中、自宅で楽しめる物作りを和歌山県田辺市龍神村の作家2人に紹介してもらった。
■ カシの木で操り人形 蓑虫さん
 田辺市龍神村小家の「アトリエ龍神の家」で工房を構える切り絵師、蓑虫(みのむし)さんは、糸で操る木製の人形(体長約30センチ)の工作を勧めている。
 「材料は何でもいい。僕は森林インストラクターをしている関係で、自然にある素材のタケやカシで作ってみた」と話す。
 カシの木を適当に切って頭や胴体や手足などを作る。それぞれの部位にヒートンという金具を取り付け、首や腕、脚などの関節部をつないで動くようにする。たこ糸を手足に取り付けて十字に組んだタケに結んで操る。
 操作部のタケを傾けることで人形に動きが出る。目は、100円ショップで買ったものを張り付けたが、材料は各自で好きな物をそろえればよい。
 蓑虫さんは「家でいるこの機会に、自分で工夫して物を作る時間を持つことはとても貴重だ。どういうふうにすれば人形がうまく動くのかの原理を知り、失敗してもいいから遊びながら工夫を重ねてほしい」と話している。
 工房では「ポップアップカード・飛び出す動物シリーズ」の材料一式も販売している。ヤタガラス、クジラ、パンダ、ウミガメなどを紙で作り、カードを開くと立体的に飛び出る仕掛け。1500円(税込み)。製作時間は子どもだと約2時間。
 他にも、糸を使った曼荼羅(まんだら)のペンダントのセットも販売中。ネコ、ヤタガラス、ウミガメの3種類がある。セットの販売価格は600円(税込み)。穴に糸を編み込む作業は、大人より手が小さい子どもの方がうまくできるという。
 ポップアップカードとペンダントとも郵送による販売も受け付けている。
 問い合わせは、蓑虫工房(050・3444・4776)へ。
■ 流木羊毛タペストリー 矢野玲子さん
 田辺市龍神村福井の羊毛フェルト作家、矢野玲子さんは、自宅で簡単にできる作品を動画投稿サイトのユーチューブで紹介している。
 矢野さんは、泊まって作品を作る体験ができる宿を自宅で始めたばかり。緊急事態宣言を受けて移動の自粛が要請されているので、簡単な作り方を動画投稿サイトで発信することにした。
 サイトでは、特殊な針で仕上げるニードルフェルト、湯とせっけんを使う水フェルトを紹介。ニードルフェルトは、アクセサリーや人形など、立体であれば何でも作ることができると説明している。
 水フェルトを取り上げた動画では、壁掛けに使える「流木羊毛タペストリー」を紹介している。海岸で見つけた流木と羊毛フェルトを固めたボール、毛糸を使っている。
 材料は羊毛、流木、毛糸。湯とせっけんを使う。
 作り方は、容器に入った湯にせっけんを入れ、適量をちぎって丸めた羊毛フェルトボールを入れる。しばらく浸したのち、湯から取り出し、水で一度洗って手のひらでコロコロ丸める。タオルなどで水気をしっかり取る。毛糸や糸にこのフェルトボールを通して、その毛糸や糸を流木に縛っていけば完成。
 羊毛フェルトなどが入った流木羊毛タペストリーの材料パックを販売している。詳しくはインターネット(www.baroonworkshop.com)で。