和歌山県串本町の串本古座高校と石川県珠洲市の飯田高校が24日、オンラインの会議システムを使った遠隔交流授業を初めてした。両校の生徒が画面を見ながら自己紹介をしたり、地域のことについて尋ねたりした。
 串本古座高には地元の歴史や文化、自然などを学ぶグローカルコースがあり、飯田高も地域について学ぶ授業を展開しているという。
 昨年12月、飯田高の教諭が串本古座高での取り組みを知りたいと視察に訪れた際にオンラインによる交流を呼び掛けた。これまで学んできたことや、今後の総合学習の時間でする「探究学習」の発表の機会にしようと、両校が遠隔交流授業を持つことにした。両校はともに県立高校で、紀伊半島と能登半島の先端に位置する共通点もあり、地域間の交流にもつながることを視野に入れている。
 遠隔交流授業には、串本古座高からはグローカルコースの3年生21人、飯田高からは総合学科のオンラインを学ぶ3年生4人が参加した。串本古座高では、情報通信機器がそろう多目的教室に生徒が集まり、インターネットにつないだ画像をスクリーンに映して視聴した。
 最初に串本古座高の生徒が自己紹介。名前や趣味の他に、保育士やプロのゲーマーになりたいなど、将来の夢をカメラに向かって語った。生徒は初対面の飯田高の生徒に興味津々。多少照れながらも「クラブ活動は何をしているの」などと話し掛けた。
 飯田高の担当教諭から串本節について質問があり、串本古座高側が動画で紹介した。有名な魚は何かという話も出て、串本はマグロ、石川はノドグロと互いの生徒が説明。串本古座高では授業でスキューバダイビングを体験することも紹介した。また、両校の地元で少子高齢化が進んでいることが話題になり「お互いに頑張ろう」と話すなど、和やかな雰囲気で授業が進んだ。
 終了後、串本古座高の田中智也君(17)は「楽しかった。石川のことを知ることができ、串本のことも知ってもらえるのでうれしい。今後も交流ができれば。しっかり勉強したことを伝えたい」、長谷川航教諭(36)は「地元の人から学んだことを発表して相手校と一緒に意見交換をして交流が進んでいけたらいい」と話した。
 1、2学期で数回、遠隔交流授業をする。次回は串本古座高の生徒が、捕鯨の歴史などについて学んだ成果を発表し、飯田高は珠洲市の観光や古民家での取り組みなどを発表する予定という。