和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)は13日、例大祭「那智の扇祭り」(14日)を前に、那智の滝に新しい大しめ縄を張った。当初は9日に張り替えを予定していたが、連日の大雨で延期。この日も増水していたため、滝の落ち口の上流約50メートルの場所にいったん張った。
 熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体である那智の滝は落差133メートルで、一段の滝としては日本一の高さ。滝口には長さ約26メートルの大しめ縄が張られており、毎年、正月と例大祭の前の年2回、新調している。
 この日は大社で神事を営んだ後、白装束の神職が新しいしめ縄を担いで那智の滝の上まで移動。雨による増水で滝口の大しめ縄を張り替えることが難しかったことから上流に張った。後日、水量が落ち着いてから張り替える予定で、神職は「おはらいだけというのも検討したので、例大祭に向けて何とか新しい大しめ縄を張ることができて良かった」と話していた。
 今年の例大祭は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、大たいまつによる「御火(おひ)行事」などは行わない。見学も自粛を呼び掛けている。