日本一の梅産地、和歌山県のみなべ町や田辺・西牟婁で、塩漬けされた梅の天日干しが本番を迎えている。赤みがかった実が一面に広がっており、3〜5日干せば「白干し梅」になる。
 天日干しされるのは、5月から7月にかけて収穫し、1カ月以上塩漬けされた梅で、主力品種の「南高」がほとんど。
 近年、雨の影響を受けないことからビニールハウスなどの施設を活用する農家が多くなっているが、田辺市の三栖地域では、昔ながらに露天で木製のせいろに並べる農家がほとんどで、晴れ間を選んで干している。
 下三栖の堀口拓児さん(28)は、平年より1週間ほど遅く、29日から始めた。炎天下、1畳ほどの大きさのせいろに梅の実を並べ、畑の空き地に45枚を広げている。まんべんなく日が当たるように時折、専用の器具でひっくり返しながら干すと、黄色い実が赤みがかってくる。干し上がった後は、大きさや品質で選別し、たるに詰める。
 「今季の収穫量は平年の4割減で、ここ10年で最も少ない。大きさは平年より1階級上がり4Lが中心だが、価格が高くなるのを期待したい」と堀口さん。天日干し作業は平年なら9月下旬までかかるが、今季は量が少ないため2週間ほど早くなりそうだという。
 白干し梅はそのままでも食べられるが、調味漬けで2次加工するのがほとんどで、農家らはJAや加工業者に出荷する。