和歌山県西牟婁振興局建設部は、田辺市上秋津の県道田辺龍神線の全面通行止めを3日夕方から、朝と夕方の通勤時間だけ通行可能にする。いつでも通れるようにする完全解除は早ければ7日夕方、遅くても9日夕方の予定。通行規制状況は県のホームページ道路情報で確認できる。
 「梅雨明けで天候が安定し、一定の安全が確認できた」として、午前6時〜9時と午後5時〜7時に通行可能にする。日中と夜間に通行止めが続くのは、近畿中国森林管理局和歌山森林管理署が、県道沿いの斜面で落石を伴う対策工事をするため。その工事が完了するのは7〜9日の見込み。その後はいつでも通れるようになるという。
 現場は、昨夏に大規模な斜面崩壊があった奇絶峡近く。7月3日から4日にかけての大雨により、県道に面した山の斜面で落石が発生し、さらに大規模に崩れる恐れがあるとして、対岸に整備された仮設道路と周辺が通れなくなった。
 その後も落石は何度か続き、新たな亀裂が見つかった。さらに観測計器が破損したことで、安全が確認できないとして通行止めが続いていた。
 1カ月ぶりに仮設道路が通行可能になったことについて、秋津川町内会長の山本幸生さん(69)は「秋津川、龍神方面からの重要な生活道路が2度も通行止めになり、住民たちは辛抱してきた。全面解除されれば元の生活に戻ることができる。こんなありがたいことはない」と話している。