和歌山県紀の川市は4日、白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」に、特産のモモ60キロ(約200個)を贈った。施設は動物に与えるという。
 県内のモモの生産量は昨年度7080トンで、全国で5番目に多かった。紀の川市は特に栽培が盛んで、毎年、県全体の生産量の7割超を占める。
 市によると、今年は雨が多く、風が強い日もあって、枝が折れたり落果したりする被害があった。傷があって贈答用としては売れないモモもあったため、廃棄分を減らす狙いも込めて施設にプレゼントしようと企画した。施設で暮らす雌のジャイアントパンダ「桃浜(とうひん)」(5歳)とは、名前に縁があった。
 贈呈式はパンダ舎で暮らす桃浜の前であり、紀の川市企画部の栗本宗彦次長が、施設の今津孝二園長に箱詰めしたモモを手渡した。栗本次長は「動物たちにもおいしいモモを味わってほしい」と話し、今津園長は「農家の皆さんが丹精込めて作ったモモの認知度がより高まるといい」と期待した。モモ自体はJA紀の里(本所・紀の川市)が提供した。
 パンダはモモを食べないため、施設では、ベニコンゴウインコやリスザル、マントヒヒなど11種の動物に与える。チンパンジーやカバには4日、切り分けたモモを提供。おいしそうに頬張っていた。