和歌山県上富田町の可燃ごみを、2021年度から田辺市元町の市処理場で焼却処分することになった。両市町を含む周辺の1市4町(みなべ町と田辺・西牟婁)で構成する田辺周辺広域市町村圏組合が6日、明らかにした。17年8月に打ち出していた「21年度をめどに焼却施設を集約化する」という方針が実現する。
■みなべ町と田辺・西牟婁 
 5市町の首長でつくる組合理事会が6日、田辺市朝日ケ丘の県西牟婁振興局であり、今回の方針を確認。事務局が組合議会定例会で議員に報告した。組合管理者の真砂充敏田辺市長は、取材に「一定の方向性が決まり、前進できたことはよかった。ごみ処理の問題は今後も広域で取り組んでいきたい」と話した。
 上富田町のごみは現在、上大中クリーンセンター(上富田町市ノ瀬)で処理しているが、地元との協定で使用期限が21年3月になっている。
 組合の協議では当初、上富田のごみは21年4月から白浜町清掃センター(白浜町保呂)で処理する方針だったが、費用がかさむことなどを理由に、上富田町は19年5月、この方針を撤回。以降、改めて組合で協議を続けていた。
 上富田町によると、民間委託を検討した時期もあった。民間へ委託している県外の自治体や事業所への視察もしたが、改めて費用面などの課題が生じると判断した。
 上大中クリーンセンターには、田辺市の大塔地域、中辺路町のごみも搬入しているが、21年度から市処理場で処理することになっていた。
 上富田町の奥田誠町長は、取材に「上富田のごみを田辺市の施設で受け入れてくれることになり、協議を整えてくれた組合や市には心から感謝したい。また、白浜町や地元(保呂区)の方々にご迷惑をおかけしたことは改めておわびしたい」と話した。
 来年度に備え、上富田町は準備を始める。町民のごみの分別方法自体は今までと変わらない。クリーンセンターでの処分は3月末で終了し、以降にセンターは取り壊す方針。田辺市と上富田町が費用を負担するという。
 市処理場では現在、みなべ町と田辺市の旧田辺市、本宮町、龍神村のごみを処理している。1日に150トンを処理できる能力があり、計算上はクリーンセンターでの処理分を合わせても余力がある。昨年度の2カ所の焼却量は、計2万6513トンだった。
 組合が17年8月に打ち出した集約案は、5市町に当時あった計5施設を、市処理場▽白浜町清掃センター▽すさみ町ごみ焼却場―の3施設にするという内容だった。
 組合では、具体的な時期は示していないが「将来的な施設の一本化」という方針も掲げている。