地元産イグサを使った生活雑貨の開発に取り組む和歌山県白浜町の井戸畳店は9日まで、丸公園近くの同社本店で、雪駄(せった)やカードケースを販売している。これまでインターネットで販売したり、合同展示即売会に出展したりしたことはあったが、自社の店頭で売るのは初めて。井戸宏和社長は「地元の皆さんのおかげで完成した商品。ぜひ実際に手に取っていただけたら」と話している。
 住宅の洋風化などで畳の需要が減少し、国内のイグサ農家も減っていく中、井戸社長は地産地消の畳を作ろうとイグサの栽培に取り組んでいる。耕作放棄地を借り、収穫体験会を開くなど地元住民との関わりも大切にしている。
 生活雑貨は、畳文化の良さを身近に感じてもらおうと開発。イグサの香りから「inoca(イノカ)」と名付けたブランドを立ち上げた。豊富なカラーバリエーションが特徴となっている。
 今年2月から大手クラウドファンディングサイトで先行予約を受け付けたところ、目標を大きく超える約307万円の支援が寄せられたという。
 問い合わせは、井戸畳店(0739・42・2412)へ。