和歌山県太地町で1日、小型鯨類の追い込み網漁が始まった。解禁初日はバンドウイルカ3頭とハナゴンドウ1頭を捕獲し、漁協関係者が「幸先の良いスタート」と喜んだ。
 この日は午前5時ごろから、太地町漁協太地いさな組合(田中清仁組合長、21人)の漁船12隻が太地漁港を出港。漁港周辺では反捕鯨活動家とみられる人の姿もあったが、目立った混乱はなかった。
 その後、太地沖南西約12キロで約10頭の群れを発見し、午前9時10分ごろ、体長約2・8メートルの4頭を畠尻湾に追い込んだ。
 初漁を終えた田中組合長(53)は「海水温が高くて心配していたが、出初めで捕獲できたのですごく安心した。海保や警察の協力で安心して操業でき感謝している。これからも頑張りたい」と話した。
 漁協によると、捕獲した小型鯨類は、水族館などの施設に販売するために町開発公社が買い取ったという。
 県資源管理課によると、追い込み網漁は法令に基づき県知事の許可を受けて行われるもので、対象となる小型鯨類は9種類。
 種類ごとに捕獲できる頭数が決まっており、漁期はイルカ類(6種類)が来年2月末、ゴンドウ類(3種類)は4月末まで。昨シーズンはスジイルカやカズハゴンドウ、ハナゴンドウなど計924頭を捕獲したという。