秋を迎え、和歌山県紀南地方の道路沿いで、郷土山菜イタドリ(通称ゴンパチ)が白い花を咲かせている。花に健康維持や病気予防などに良いとされる機能性成分が多く含まれており、県林業試験場(上富田町)は生産者らと健康茶の共同開発をした。売れ行きは好調という。
 イタドリは、夏から秋にかけて2、3ミリの小さな花を多数つける。株によって種子が赤くなる株もあり「名月草」と呼ばれる。花はこれまで未利用の部位だったが、ポリフェノールが茎より多く含まれていることが判明している。総ポリフェノール量はタマネギの5〜6倍以上という。
 試験場では3年前から、県工業技術センター(和歌山市)と日高川町生活研究グループ美山支部「イタドリ部会」と共同で、新商品開発に取り組んできた。「美山の贅(ぜい)」と名付け、健康茶以外にジャムペーストとドレッシングがある。
 試験場内では約60株のイタドリを栽培している。現在は年による変化などを継続調査しており、今年の開花は例年並みだった。
 山野のイタドリは生育環境や個体によってばらつきはあるが、10月上旬ごろまで楽しめるのではとみている。