和歌山県田辺市龍神村は、19〜22日の4連休に多くの行楽客が訪れた。道の駅には県外ナンバーの車やバイクが訪れ、護摩壇山などでは、密集を避けてのんびりと山歩きを楽しむ行楽客の姿が見られるなど、客足は回復の兆しを見せている。
 龍神村内には、高野龍神スカイライン沿いにある「ごまさんスカイタワー」、龍神温泉近くにある「龍神」、日高川沿いにある「水の郷日高川龍游」の三つの道の駅がある。いずれも、新型コロナウイルスの影響で春以降、休業していた時期もあるなど利用客は激減。売り上げは例年と比べると厳しい状況だが、夏以降は少しずつ客が戻っているという。
 この4連休はどの道の駅も、好天の日を中心に大勢が訪れた。客は京阪神方面からのマイカーやバイクが多いが、若い人を中心に自転車で立ち寄る人が目立って増えてきているという。道の駅「龍神」では、まだ数は少ないが大型の観光バスも訪れた。各道の駅とも、これから本格的に始まる秋の観光シーズンに向け、来店客が増えることを期待している。
 一方、山歩きを楽しむ行楽客も目立った。護摩壇山森林公園総合案内所によると、4連休中に公園を訪れた人は約200人で、好天だった21日は約80人だった。公園内に設けられた遊歩道を散策したり、案内所前にある芝生広場にシートを広げて弁当を食べてくつろいだりする姿が見られ、新型コロナ感染予防の観点から、密集を避けて行楽を楽しむ人が多かったようだという。春の山歩きの時季と比べ訪れる人が増えており、これから紅葉シーズンに向けて、さらに増えるとみている。
 大阪市の会社役員、中西忠道さん(71)と妻の裕希恵さん(53)は初めて龍神村を訪れたといい、21日に護摩壇山にある遊歩道で山歩きを楽しみ、龍神温泉で1泊して翌日も同山を訪れた。忠道さんは「温泉はつるつるして気持ち良くて、3回も入った。21日は快晴で眺めが良かった」、裕希恵さんは「コロナで春から外出するのを我慢してきた。この連休は山歩きをしようと思った。森林の緑と温泉はいい」と話し、2人ともまた龍神村を訪れたいと話していた。