和歌山県上富田町市ノ瀬の富田川河川敷で、ヒガンバナの群生が見頃を迎えている。前日の荒天の影響で倒れてしまったものも多いが、26日早朝には、無数の水滴をまとったヒガンバナの群生が、朝日を浴びてキラキラと光っていた。
 群生があるのは熊野古道「稲葉根王子」(上富田町岩田)の近くで、広さは800平方メートルほど。10年ほど前に地域の住民が球根を植えて広がった。毎年、秋の彼岸の頃になると赤いじゅうたんのようになって、多くの人が観賞に訪れている。
 この日も、日の出に合わせて10人ほどの写真愛好者が撮影に来ており、田辺市本宮町の男性(46)は「毎年来ているが、朝に来たのは初めて。水滴をまとった姿を撮ることができて良かった」と笑顔を見せた。
 ヒガンバナは人里に近い所に群生するヒガンバナ科の多年草。日本全国に広く分布するが、昔、中国から渡来したものが広がったと考えられている。30〜60センチの花茎を伸ばし、赤色の花を咲かせる。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)などとも呼ばれる。