新型コロナウイルス感染症の拡大で注目を集めている妖怪アマビエをテーマにした新作能「アマビエ」が10月13日午後4時から、和歌山県田辺市扇ケ浜のカッパークで上演される。田辺青耀会代表で能楽師・上田悟さん=大阪府和泉市=の主催。入場は無料。
 「アマビエ」は肥後国(現在の熊本県)に江戸時代から伝わる半人半魚の妖怪。疫病を鎮めるとされている。新作能は、上田さんの次男で能楽師の敦史さん=兵庫県丹波市=が5月に制作した。
 役人が、夢に現れたアマビエの「わが姿を描き写して世に広めよ」とのお告げ通りにすると疫病が退散した。これに感謝し海辺で神楽を奉納していると、海からアマビエが現れ「これからも力を合わせて乗り越えていくように」と語り、海に帰るという物語。新型コロナの平癒を祈願する内容で9、10月に関西の9カ所で開催される。
 能の上演実績があり、海辺が舞台であることなどから田辺公演が決まった。
 悟さんは紀の川市出身。重要無形文化財総合指定保持者。弁慶薪能や闘雞神社創建1600年記念事業の能をプロデュースした。
 「後日公開するための動画収録が目的。ただ、田辺の風景がアマビエの風情とも合っているので椅子同士の間隔を空け、検温などの対策を取って見ていただけるようにした。能楽器のコンサート(道成寺組曲)も開く」という。
 定員は約80人。観覧希望者は田辺市新屋敷町の紀南文化会館に備え付けのチラシに必要事項を記入し、会場で提示すればよい。雨天の場合は同会館小ホールで開催する。
 問い合わせは紀南文化会館(0739・25・3033)へ。