東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、聖火リレーの都道府県別の日程を発表した。和歌山県は来年4月9、10日。ランナーは既に決まっていた人を優先し、ルートも予定通り新宮市から那智勝浦町、串本町、白浜町、田辺市などを経て和歌山市まで聖火をつなぐ。
 新型コロナウイルスの感染拡大で来年夏に延期された大会の日程に合わせて日付を1日ずつ前倒しした以外は、従来の計画を維持した。五輪の聖火は来年3月25日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」をスタートし、121日間で全国47都道府県の859市区町村を巡る。
 既に決まっていた約1万人のランナーは優先的に走ることができる。組織委は各自治体でのルートや各日のゴールで行う祝賀行事「セレブレーション」も予定通りとしたが、各地の事情などに応じて今後調整する。聖火は7月23日の開会式で東京・国立競技場の聖火台にともされる。
 和歌山県では、県実行委が昨年12月、田辺市出身で1964年の東京五輪体操金メダリスト早田卓次さんや、同市出身の俳優小西博之さんら聖火ランナー45人を発表していた。
 五輪の聖火は古代五輪の舞台となったギリシャ・オリンピア遺跡で採火され、日本に運ばれたが、今年3月24日に大会の延期が決まり、26日に開始予定だったリレーも中止になった。聖火は日本で保管されている。
 パラリンピックについては8月12日から16日まで採火のイベントを競技会場のない和歌山県など43道府県で実施。17日からは会場がある静岡、千葉、埼玉で採火とリレーを順次行う。20日に東京で各地の火を一つに集め、24日の開会式まで都内でリレーする。ランナーは既に応募した人の中から選ぶ。
 組織委は大会延期に伴うコスト削減のため、聖火リレーの日程短縮も模索したが、各自治体から強い難色を示され断念。隊列の車両やスタッフ数の削減、セレブレーションなどの装飾の見直しにとどめた。具体的な新型コロナ対策は今後、取りまとめる。