和歌山県上富田町の魅力を伝える「口熊野かみとんだガイドの会」と熊野古道の保全や案内をする「熊野古道大辺路刈り開き隊」が合同で28日、大辺路街道の田辺市新庄町と上富田町朝来の境界にある「新庄峠」に道標を設置した。上富田町内の熊野古道では数少ない昔のままの土の道で、「もっとPRしたい」と意気込む。
 大辺路街道は、田辺から海岸沿いで熊野三山に通じる熊野古道。町内ではほとんどが舗装されているが、新庄峠では約300メートルにわたって土の道が残っている。槇山や高尾山などの眺望が楽しめ、石仏を祭った「峠の高地蔵」もあり、風情がある峠道だ。
 しかし、ウオークイベントも含め、古道を歩く人は車道を通ることが多いことから、両団体が「もっと歩いてもらえるように」と道標を設置することにした。
 道標は刈り開き隊が用意した。横34センチ、縦14センチの大きさで「大辺路 OOHECHI」と表記し、進路を示している。
 当日は両団体の会員ら計14人が参加し、分岐点3カ所に設置した。もう2カ所にも近く設置する。
 草刈りや倒木の撤去などもした。8月にしたばかりだが、草が伸び、倒木もあり、歩きづらい状態になっていた。
 草刈りは今後も定期的に続ける計画で、ガイドの会の裏地好晴会長(78)=上富田町朝来=は「いい雰囲気の古道なのでぜひ歩いてもらいたい。この峠を通るウオークイベントも開きたい」と話す。会は草刈りなどを手伝ってくれる人を募っている。