和歌山県白浜町の白浜第一小学校6年生(34人)は9月29日、町内の海岸や景勝地を漁船で巡るクルージング体験をした。
 毎年5月ごろに、6年生が郷土史について学ぶ授業として体験しており、本年度で11年目。漁船で白浜沖を案内する「白浜クルージング」(辻照幸代表)が協力している。今年は新型コロナウイルスの影響で休校だったため、例年より約4カ月遅れとなった。
 この日は32人の児童が参加し、ライフジャケットを着て4隻に分かれて瀬戸港を出発。千畳敷や三段壁、校歌にも歌われている円月島などを見て回った。
 児童は、船の揺れや波しぶきに「楽しい」「すごい」などと歓声を上げた。行き交う船やおかにいる釣り人に手を振ったり声を掛けたりして巡航を楽しんだ。円月島付近では元気いっぱいに校歌を歌った。
 藤田祥馬君(11)は「貴重な体験ができた。いつもとは違う方向から白浜が見られて楽しかった」、川島夕乃さん(12)は「船に乗る機会は少ないので心に残る思い出になった」と喜んだ。白浜第一小出身の辻代表(55)は「これから進学などで白浜を出る人もいると思うので、ふるさとを思い出すきっかけになってくれたら」と話した。
 同行して今回で10年目になる元紀州博物館学芸員の玉田伝一郎さん(62)が、この日のクルージングの様子をビデオに残しており、編集して6年生の郷土史の授業で使うほかDVDにして配るという。