体験型観光の誘致を始めている和歌山県日高地方の御坊と美浜、日高の3市町にこのほど、初めて体験型修学旅行の生徒が訪れた。生徒が黒竹を使った作品作りといった体験をし、地域の魅力や特産品に触れた。
 管内の1市6町は昨年8月から、日高地方として広域で体験型観光を含む教育旅行の誘致を準備。誘致のための組織を来年度に設立することを目指し、観光関係者が定期的に会合を開いたり、管内で実績のある自治体から聞いたりしている。
 新型コロナウイルスの影響で、県内の小中学校は本年度、修学旅行を近場に設定。その影響で、日高管内に問い合わせをした和歌山市の日進中学校3年生(213人)が今回、3市町と田辺市に分かれて体験をすることになった。
 日高町の町農村環境改善センターでは、5グループのうち最多の63人が体験し、同町特産の黒竹を使った小物立てを作った。
 最初に、黒竹の専門店「金﨑竹材店」の金﨑弘昭さんが、生産工程や町内唯一になった事業所としての取り組みを紹介した。引き続き生徒が各自体験用キットを用い、黒竹を針金に通しながら組み立てた。地元で黒竹製品の生産に携わるグループ「原谷黒竹工房ぴかいち」のメンバーが指導した。
 御坊市ではハーバリウム作り、美浜町ではシーグラスや流木を使った小物作りを体験した。
 教育旅行準備組織の事務局である日高振興局企画産業課は「日高広域として誘致に向け段取りを進めていたところに、修学旅行生が来てくれることになり、3市町とも入念に準備して受け入れることができた。教育旅行のうちでも修学旅行を誘致の主眼に置いており、受け入れ態勢の確立を目指していきたい」と話している。