和歌山県の田辺観光協会や田辺海上保安部は24日、近年「和歌山のウユニ塩湖」として人気が高まっている田辺市の天神崎で啓発活動をした。潮が満ちて岩場に取り残されたり、海に落ちたりする危険があるため、観光客らに啓発品を手渡して注意を促した。
 協会によると、天神崎の潮だまりが水鏡になって上下対称の風景を映し出し、南米ボリビアにあるウユニ塩湖のような景色になることがあるという。同協会は絶景が見られる条件や日時をホームページ(http://www.tanabe−kanko.jp/)でも紹介している。
 ただ、田辺海上保安部によると海の事故にも注意が必要で、今年8月には東京都から観光に訪れた女性2人が景観の撮影に夢中になり、潮が満ちて岩場に孤立する事故が起きた。2人は無事に救助されたが、万が一海に落ちると溺れたり、沖に流されたりする事故にもつながる危険が潜んでいるという。
 こうした事故を防ぐため、24日、同協会や田辺海上保安部、和歌山南漁協の組合員らでつくる「田辺見守りパトロール隊」から11人が啓発活動に参加。磯場での事故や潮の満ち引きについての注意、救命胴衣の大切さを記したチラシなどを、天神崎を訪れた観光客らに手渡した。
 田辺観光協会の左海伸和会長(51)は「事故に遭わないよう気を付けてもらいながら、天神崎のきれいな景観を安全に楽しんでいただけたら」と話した。