津波避難困難地域の解消のため、和歌山県田辺市が整備していた目良地区の津波避難路がこのほど完成した。延長39メートル、幅員6メートル。従来より4分以上、避難時間を短縮できる。
 市によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、目良への第1波到達は16〜17分で、想定される最大浸水深は7メートル。大地震の場合、すぐに避難できないため、避難に使える時間を11分として検討した。
 避難路はフェンスに囲まれていた空き地の一部を整備し、アスファルト舗装した。従来は避難場所のシーサイド天神崎高台まで、住宅に囲まれた狭い道を迂回(うかい)する必要があったが、直線で避難できるようにした。避難距離は約130メートル短くなった。避難路整備の事業費は約2456万円。
 市の津波避難困難地域は2016年度時点で他に4カ所あった。芳養地区は津波避難タワーを建設済み。会津川左岸地区と文里地区は本年度中に、江川地区でも来年度に避難タワーが完成予定。