和歌山県古座川町の七川ダムより上流の古座川を管轄する七川漁協(中田善和組合長、128人)はこのほど、管内10カ所でアマゴの親魚約300匹を放流した。中田組合長は「七川地域をアマゴで盛り上げていきたい」と話している。
 七川ふるさとづくり協議会、県内水面漁連などとの共催事業。組合員ら約20人が同町下露にある七川総合センター駐車場に集合し、中田組合長のあいさつなどの後、車に分乗して放流場所へ移動。全長20〜25センチ、約100グラムの2年親魚(日高川漁協産)をバケツに入れて川へ放った。
 放流前には、県水産試験場の中西一さんが、成熟した養殖魚を放流して自発的に産卵させる親魚放流は、稚魚放流など他の放流に比べて増殖効果が高く、安価であることから、近年注目されていると説明。遺伝子の交雑を防ぐため、天然アマゴが生息している場所には絶対に放流してはいけないと呼び掛けた。
 アマゴの寿命は3〜4年で、放流した親魚は11月ごろに産卵する見込み。アマゴ釣りは3月1日に解禁され9月末まで。中田組合長によると、昨年は管内で約40センチのアマゴが釣れたという。
 七川漁協は、地域住民や釣り人の協力を得て、アマゴの産卵場造成、発眼卵放流、稚魚放流も行い、アマゴ資源の増殖を図っている。松根地区―平井地区には、キャッチアンドリリース区間を設けており、アマゴ釣り客の誘致も進めている。
 県内水面漁連は、古座川町佐田の七川ふるさとづくり協議会夏目商店と同町洞尾の田上おとり店で、古座川水系でルアーかフライを使ってアマゴ釣りを始める人を対象に釣り具(ロッド、リール)を無料で貸している。