「久しぶりにいい気分」 渋野日向子らしさが戻った“2つの要因”

「久しぶりにいい気分」 渋野日向子らしさが戻った“2つの要因”

<デサントレディース東海クラシック 初日◇20日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(愛知県)◇6437ヤード・パー72>

今大会でも大きな注目を集める渋野日向子は、初日を5バーディ・2ボギーの「69」でラウンド。3アンダー・8位タイと上々の滑り出しとなった。首位の申ジエ、李知姫(ともに韓国)とは6打差がついたが、「久しぶりにいい気分です。楽しくプレーできました」とラウンド後には清々しい表情を見せた。


そう語る理由は2つ。その1つが「自分らしいゴルフができた」こと。開幕前に「しっかりと攻めていきたい」と話した通り、4つあるパー5で、この日は積極果敢にツーオンを狙った。左ドッグレッグの3番(490ヤード)以外のセカンドショットは常にグリーンを目指し、12番(545ヤード)、15番(477ヤード)では見事に成功。バーディにつなげた。3番ウッドで放ったセカンドが、グリーン左手前のバンカーにつかまった5番(493ヤード)でも、そこから1mに寄せるアプローチを見せバーディを奪った。

「ドライバーが飛んでいたので、練習ラウンドの時には狙う予定じゃなかった場所でもツーオンが狙えました」。この日の計測ホールでのドライビングディスタンスは285ヤードで、穴井詩(287.5ヤード)に次ぐ全体2位。同じ組で回った原英莉花(276.5ヤード、全体5位)もしのぐほどの飛びを見せた。「ツーオンもできたし、あと3パットも出たし(笑)」と16番で喫したボギーを“オチ”に使ったが、「100%(の力で)できました」と納得の18ホールを送ることができた。

そして「それが一番大きかったと思います」と話したもう1つの理由が、原、新垣比菜との“同級生ラウンド”だ。黄金世代と呼ばれ、それぞれがツアー優勝経験をもつ人気者3人は、当然ながら大ギャラリーを引き連れてのプレーとなった。

ラウンド中には仲良く話し、終始和気あいあいというムード。「何を話したかな…、方言の話はしました。岡山弁とか沖縄弁とか。回るメンバーがよかったのは、本当に大きかったですね」。プレーの合間に適度なリラックスタイムを挟めたことが、ノビノビとしたゴルフにつながったようだ。

“渋野熱”は一向に下がる気配を見せない。この日は、今大会初日として最多動員となる7982人のギャラリーがコースに集まった(記録が残る1988年以降)。昨年の初日は雨が降ったこともあり3643人だが、それでも4339人上回った。平日にも関わらず、この動員とあって「(ギャラリーが)多くてビックリしました」と渋野も目を丸くしたが、それが力になるか?という質問には「あると思いますね」とうなずいた。

トップとの6打差も、「自分がこれくらい出るなら、他の選手も出てるよなと思っていました。想定内です」と意に介さない。「きょうみたいなゴルフができていれば、さらに伸ばせると思う。あとは明日の天候や風も強くなりそうなので、そこでしっかりと耐えていきたいですね」。週末は雨予報も出されている会場だが、“自分らしさ”を取り戻した渋野がそのなかで必死にトップに食らいついていく。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>


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