<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇8日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>

歴代最年少での2度目の賞金王戴冠。昨年に続き、18番グリーンで脚光を浴びた今平周吾。その胸中は、喜びとともに悔しさでいっぱいだった。


今季3勝目を挙げて、2度目の賞金王へ。そんな輝かしい締めくくりは、最後の最後で潰えてしまった。首位と2打差から出た最終日、トップが停滞するなか前半で2つ伸ばして1打差へ。11番で3つ目のバーディを奪って首位タイに並ぶと、17番で4mを沈めて単独首位に浮上。いつもは淡々とこなす今平も、このときは小さく拳を握った。

賞金王よりも、「年間3勝」を掲げてきた。最後の最後で達成できるチャンスが目前まで迫った。トータル9アンダーの単独首位に立って迎えた18番パー3。4番アイアンから放たれたティショットはグリーンに乗らず手前に落ちた。「ライが良かったので、傾斜が強いからピン近くに落としてスピンで止めようと思った」と放った2打目は、予想よりも跳ねてピン奥1mにつき、難しい下りのパーパットが残った。強めに打ったファーストパットは傾斜で止まらず4mオーバー。返しを決められず、痛恨のダブルボギーでフィニッシュ。プレーオフに進むこともできず、今季最終戦は3位で終えた。

「悔しいですけど、最後に狙った結果なので仕方ない。今日のゴルフには満足していますが、やっぱり最終ホールですね」。“勝たなければ意味がない”と、今季何度も2位に入って苦い思いをしてきただけに、最終ホールの悔しさがにじむ。

それでも、2年連続賞金王という確かな称号を手にして、次に目指すは世界の舞台。本大会を終えての世界ランキングは自己最高の31位まで上がると見込まれており、来年4月の海外メジャー「マスターズ」の出場権もほぼ確定。賞金王の資格で「全英オープン」への出場も手中に収めた。「海外に行くと、自分より飛ぶ選手や体の大きい選手と回って気持ちで負けてしまうけど、日本にくると普通にできるというのが続いていた。来年はそれを克服したい」。今季の悔しさをバネにして、新たなステージへと進んでいく。(文・谷口愛純)

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