今季プロ14年目を迎える原江里菜が、宮崎県のUMKカントリークラブで鴻江寿治氏の指導をみっちり4時間受けた。


鴻江氏はプロ野球の千賀滉大や菅野智之、ソフトボールの上野由岐子といったトップアスリートに投球フォームを指導するカラダのスペシャリスト。人間の体を猫背の“うで体”タイプと反り腰の“あし体”タイプに分けて、それぞれがスムーズに動けて怪我をしない『骨幹理論』を提唱している。東京五輪には日本代表トレーナーとして帯同することが決まっている。

一方の原江里菜は、昨年はQTランキング1位の資格で34試合に出場し、賞金ランキング63位でシードを逃した。今季はQTランキング73位で、推薦での出場メインとなる。ツアー2勝の原が気にしているのは、インパクトで詰まって左肩が上がる動き。フォローで左肩が上がらないように肩を回そうとしていた。実は“うで体”タイプの原には、フォローから押していく動きは不向き。薄い当たりとなり、球筋が安定しない原因となる。

「引いて打ちたいのに、頑張って押して打とうとしているのが分かったので、左に乗って引っ張り下ろす動きをやってもらいました」という鴻江氏。“うで体”はもともと左腰が開いているため、フォローで肩を回して球を押そうとすると、体が開いて伸び上がり力が伝わらない。左サイドにカベを作って重心を下げながら引っ張り下ろすと、効率的に力を伝えることができるのだ。重心を下げて打つので、原が課題にしていた左肩が上がる動きは出ない。フォローよりも、バックスイングからインパクトまでの動きが大事になる。

鴻江氏の指導を受けて原は、「すごく簡単にいうと、自分の調子が良かったときのフィーリングに近づきました。もっと丁寧にいうと、動いている感覚とか動いている方向の矢印が、自分で感じられる。今までは感じ取れる方向とは違う方向に振っていた。だから感じられなかった。やるべき動きと、自分がやりやすい動きが同じだったことを理解できました」と手ごたえをつかんだ様子だった。

つまり原は、“うで体”なのに“あし体”の動きを一生懸命練習していたことになる。鴻江氏は「逆の動きをしていたからこそ、本当に自分がやるべき動きが分かったのだと思います。むしろそこを通って良かった。原プロが気持ちいいと思えるスイングを目指せば、再びツアーで勝つこともできると思います」と太鼓判を押す。

原の初戦は、女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」。「前半戦でリランキングにかかるように賞金を稼いで、後半戦に全部出られるようにしたい。鴻江先生に教えていただいたことを結果で証明したいと思います」。『鴻江理論』も取り込んで復活を目指す。

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