2020年の活躍が期待される“若手のホープ”のスイングを、自身も昨年までレギュラーツアーで戦っており、「ほかの選手のスイングを研究することが好き」と語る大江香織が解説。今回は13日(木)に開幕する米女子ツアー「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」でプロテスト同期よりも一足先にデビューを迎える吉田優利。


吉田は18年にアマのビッグトーナメント「日本女子アマ」と「日本ジュニア」を優勝、米女子ツアー初戦となった「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」でローアマを獲得。さらに翌年には国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で4位タイ。さらには予選会を勝ち抜いて海外メジャー「全米女子オープン」に出場するなど、アマチュア時代からプロアマ国内外問わず活躍をしてきた。今季の初優勝が期待されるルーキーの1人である。

そんな吉田のスイングを「女子らしいスイングですね。体の柔らさがスイングからも見て取れます。安田祐香さんのスイングが機械的だとしたら、吉田さんは軟体動物のようです」と表現する。

「ダウンスイングでかなりインサイドからクラブを入れてくるタイプですね。体の柔らかさが際立っています。左ヒザに体重が移ってきてもまだ上半身はボールの右サイドに残っています。体が固かったらこのポジションはできません。そしてインパクトの形が素晴らしいと思います。下半身は体重移動を行っているけど、上半身は一切突っ込まずキープできている。身体も開いてない。まさにビハインドザボール。これだとしっかり厚くインパクトできている」

もう1つ球に力を伝えているのが、ヒザの一度沈み込む動きだという。「トップからダウンスイングにかけてぐーっと沈み込む。インパクト直前で最下部まで沈み込んで、インパクト直後からちょっと伸び上がるほどでもないですけど、ヒザが伸びて地面反力を使っています。この動きでパワーを出してるのかなと思いますね。トップの位置とインパクトで頭の位置がかなり違いますから。また、ヒザを沈み込ませることで、自然と手の位置を低くしてボールをつかまえることができていると思います」。一緒に回ったときにはスイングのうまさとともに、体の大きさも感じたという。「ちゃんとトレーニングしていて土台ができて、スイングもいい。だから強いと思う」と分析した。

大江香織(おおえ・かおり)/1990年4月5日生まれ、山形県出身。通算3勝。153cmと小柄ながら体全体を大きく使ったスイングで8年連続シードを保持するなど、息の長い選手として活躍。2019年にツアー撤退を表明、「ツアーを撤退するプロに“大江が生きているから撤退しても大丈夫”と思ってもらえるように、色々活動できたら」と2020年からは新たなかたちでゴルフに携わっている。

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