昨年、空前の“渋野日向子”ブームで一躍注目されたゴルフ界。しかし、男子ツアーでは試合数や観客動員数が伸び悩むなど、人気の陰りがぬぐえないままだ。


かつて同じように“どん底”を味わいながら、見事なV字回復を果たしたのが「新日本プロレス」。2018年には売上高が過去最高額を達成し、20年1月に行われた東京ドーム2連戦では、計7万人超えの動員を記録した。

人気回復のため必要な物はなにか。ブーム再燃の立役者、新日本プロレスのエース・棚橋弘至選手に、ゴルフ界きってのプロレスファンである中里光之介が教えを請う!

【教訓その5、カメラの向こうに“映え”ろ!】
棚橋弘至(以下、棚橋) 「SNSの比重が大きくなってきた時代だけど、一方でやっぱりテレビってすごく大事」

中里光之介(以下、中里) 「テレビの影響力は大きいですよね。今はゴルフ中継も少なくて、地上波ではなかなか流れなくなってしまった」

棚橋「プロレスは昔、金曜8時に地上波で放送されていて、その時代はみんな一度はプロレスを観たことがあった。アントニオ猪木さん、長州力さん、藤波辰爾さん、タイガーマスクっていう、みんなが知っているスター選手が近くの体育館に来るとなったら、見に行きたいと思うじゃないですか。やっぱり、知っている人を見たいという動機は不変だと思うんだよね」

中里「今で言うと、真壁刀義さんもすごくテレビに出ているから、みんな知ってますよね。“スイーツ真壁”で知られていて、プロレスラーって知らない人もいるかもしれないですよね」

棚橋「まったく知らない人を見に行こう、とはならなくて。SNS全盛の時代だけど、テレビに出て有名になって、お客さんを引っ張ってくるというのは、これからプロゴルファーの方もぜひやっていただきたいと思います」

中里「あとは、映像での見せ方も大事ですよね」

棚橋「WWE(米国のプロレス団体)の選手の、カメラを意識して、映像を見ている方にいかに伝えるかというやり方は勉強になりましたね」

中里「それを参考にしたりはしましたか?」

棚橋「させてもらいましたね。入場して、メインカメラのあるニュートラル(リングのコーナー)に上って、ポーズを決めて、カメラを見て、とか。
映像配信(新日本プロレス公式動画配信サービス「新日本プロレスワールド」)の加入者が約10万人いて、全員ではなくてもかなりの数が会場以外でも見て下さっている。そちらに向けても、画面越しに伝えるようにというか」

中里「勉強になります!」

棚橋「映像でも“映え”をね(笑)。一番男前に見える角度があって、女性社員には“横顔がいいですね”って。正面からは褒められないけど(笑)」

中里「いやいや、正面から見ても男前です!(笑)」

(※取材は3月23日に実施致しました)
■棚橋弘至(たなはし・ひろし プロレスラー)
1976年11月13日生まれ、岐阜県出身。99年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスへ入門。同年10月にデビューを果たす。IWGPヘビー級王座に何度も君臨。「100年に一人の逸材」というキャッチフレーズで知られ、現在もエース選手として活躍している。

■中里光之介(なかざと・こうのすけ プロゴルファー)
1992年8月16日生まれ、東京都出身。杉並学院高等学校卒業。高校3年生でプロ宣言し、13年にはアジアンツアーに参戦。16から17年にかけて男子下部ツアー(現AbemaTVツアー)で計3勝をマーク。19年はQTランク2位でレギュラーツアーに参戦、「フジサンケイクラシック」10位タイなど成績を残した。

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