米国男子ツアーでは、6月11日からのツアー再開が発表された。テキサス州のコロニアルCCで行われる「チャールズ・シュワブチャレンジ」から再開予定となっており、PGAツアー側は開催決定に際して、選手やキャディ、関係者らにウイルス検査を実施する方針を発表した。


英ガーディアン紙では、検査キットは開幕前に自宅に郵送されそこでまず検査。飛行機などの公共交通での移動後にまた検査。さらには大会期間中も毎日検査が行われる見込みと報じられているが、PGAツアー側では感染予防についての対策をどう考えているのか。16日の新日程発表前に行われたリモート会見では、下記の内容が公表された。

以下、アンディ・パズダー(競技責任者)、タイラー・デニス(運営責任者)による質疑応答。

■再開後の4試合は無観客で実施するということだが、現場には何人が集まり、検査に関しての必要な手順はどうなっているのか。
デニス:初めの4試合は無観客で行い、最終的には国、州、地域等の当局が推奨することに従う。最優先事項となるのは選手、キャディ、メディアなどの関係者の健康と安全。何人が現場に必要になるのかということも含めて、包括的に検討している。日や時間、コースの場所によって分析を行い、無観客試合に必要な人員を検討している。

■現場での検査は必要になるか?
デニス:必要だと考えており、準備のために多くの時間を費やしている。検査については医療業界においても重要な事柄であり、スポーツ界やPGAツアーにおいても検査についての調査を進めている。

だんだんと広範囲にわたって検査が可能になっており、それを利用してツアーを再開することは適切だと考えている。現在は検査について知識をつける段階に入っていて、検査手順として必要なことを判断し、これから数週間から数カ月にわたって、さらなる情報が手に入ると見込んでいる。

■もし選手やキャディ、現場スタッフや大会関係者が検査で陽性反応となった場合、その後の手順は?
デニス:全ての手順についてここで話すことはできないが、選手に関しては大会期間の1週間を通じて随時検査を実施しようと考えている。なるべく安全な状況を保つため、自宅を出る前に何らかの検査を実施、そして衛生的な移動手順を踏んでコースに移動し、会場やホテル、夕食の場などでも安全な環境で検査を行う予定だ。まだ詳細を答えられる段階ではないので、こちらも綿密に打ち合わせをしている段階。

■キャディと選手の接触に関してや、練習場での混雑はどのように調整するのか?
デニス:その点に関しても検討を重ねている。競技委員も同じで、選手やキャディたちの移動方法などについて最終的な決定を考えている最中だ。米国内の各ゴルフ場でアマチュアの様子を見ても分かることだが、ゴルフはソーシャル・ディスタンスを守り、安全な方法でプレーができ、それをPGAツアーにも適用できる。

ドライビングレンジから1番ティ、スコアボードやバンカーレーキ、ピンフラッグにおいても、安全で衛生的な状態を保ったまま行う方法を今後明確にしていく。どのような方法で実施するかの詳細は、もちろん皆さんに共有するつもりだ。

しかし、基本的に選手とキャディの日常生活にそれほど大きな違いはなく、我々はソーシャル・ディスタンスと衛生面に関しての意味合いを明確にする必要があると考えている。

■ツアー再開を不安に感じている選手もいると思うが、そういった選手はどうするのか?
パズダー:その質問は個別に選手に聞いたほうがいいと思う。私にとってこのような経験は9.11(米同時多発テロ)以来だが、当時は飛行機での移動を心配する選手もいた。PGAツアーのいいところは選手が個人事業主のような動き方ができること。大会に出場する義務があるわけではなく、コースや大会によって個々で判断を下すことができる。安心してプレーができるかどうかという点に関しては、選手個々の決定だと考えているため、選手に直接聞いたほうがいいだろう。

■大会が開催されるかどうかの決定日、締切日のようなものは設定するのか?
デニス:端的に解答すると、ない。この質問に関しては、大会ごとのリスク分析を通して最終的に決定される。海外からの渡航規制などは全トーナメントに共通する問題だが、州や郡レベルで異なるルールやガイドラインもある。地域によって生じる問題も異なるため、この質問に対する確固たる答えはない。個別に精査していくだけ。

以上、PGAツアー側の会見では、検査の詳細な方法論についても現段階では未定となっており、万が一陽性反応が出た場合の対応策なども未定としている。ツアー再開と検査の実施について、世界ゴルフ殿堂入りを果たしているコリン・モンゴメリー(スコットランド)がいち早く反応。地元紙(THE SCOTSMAN)で「検査キットは、第一線の医療従事者に使用されるべき」と意見した。1大会当たりで開催に必要な人数は700〜800人とみられているため、実際に今後の大会で毎度検査を行うとなれば最大で100万セットもの検査キットが使用される可能性もある。検査方法や安全確保についての不安を払拭するには、現段階ではまだ遠そうだ。

※すべて4月16日(米国時間)の情報をもとに掲載

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